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秋穂地区 秋穂あかり園 [詳細]
ちゃんと考えて使ってますか?とろみ剤!!~摂食・嚥下研修会~
ちゃんと考えて使ってますか?とろみ剤!!
~摂食・嚥下研修会~
平成26年4月30日(水)14:30~15:30の1時間、株式会社フードケア 小平友則先生をお迎えし、摂食と嚥下について研修会を開催しました。
秋穂あかり園から管理栄養士、栄養士、介護職員10名が参加して摂食・嚥下機能について学びました。今回は特にとろみ剤の使用方法と、その効果について詳しくお話いただきました。
内 容
・とろみ調整食品とはなに?
・とろみ調整食品の役割や目的についてとろみ剤の成分は何なのか?
とろみをつけることで食塊の形成、移動を助ける役割をするトロミをつける事の意味や、粘性を高め咽頭への流入スピードを抑える役割がある効果などを、イラストや映像を交えて教えていただきました。 飲み込みのメカニズムを学ぶため、VF(嚥下造影検査)の映像を見て、どのように口から食道へ運ばれているのかを学びました。また、その映像から誤嚥している方の飲み込みを見させていただき、気管への侵入で肺炎を起こすメカニズムも理解できました。
それでは、誤嚥しないためのとろみ作成方法は?
お茶はとろみがつきやすい! オレンジジュースはとろみがつきにくい!
1. しっかりとかき混ぜながらとろみ剤を入れる
2. とろみ剤を容器に入れてから飲み物を流し入れる
ダマができないように、しっかりと30秒以上かき混ぜることが最優先のようです。
とろみがつきにくくてもすぐに、とろみ剤を追加するのではなくて少しかき混ぜ続けることで粘りが出てくることがあるのでとろみ剤を多く使用するのは適切ではない。最後に、実習として作ったお茶やオレンジジュースのとろみをみんなで試食しました。サラサラのとろみや、ドロっとしたとろみを飲み込むと明らかに飲み込む感覚が違うことがわかりました。飲みやすい硬さは個々違いますが、その方の飲み込み機能に合わせて調整していかないといけないと再確認させられました。
このたび学んだ嚥下のメカニズムや、とろみの使用方法を各ユニットの職員に伝え共有して、また給食で使用するとろみも含めてあかり園全体で、ご利用者が安心して食べたり、飲んだりできるよう更なる工夫をしていきます。
投稿日:2014年05月09日
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