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「丁寧な介護」のために ~施設内研修より~


「丁寧な介護」のために
~施設内研修より~

 
平成25年6月12日(水)に1時間半にわたり、あかり園研修室で、施設長が講師となり「移乗と体位交換に関する研修会」を行いました。

 

 


「道具を大切にしない人が、人を大切にすることはできない」という観点からまず、車いす使用の研修からはじめました。車いすを丁寧に扱うことで、タイヤの摩耗を減らしブレーキの効きを保つことができ事故防止につながることや、デイサービスやショートステイの迎えの際にはご利用者宅の床の傷を防ぐことができる技法を習得しました。


 

 


片麻痺のある方の車椅子からベッドへの移乗動作で車いすをどの位置につければ安全なのか、立ち上がりや、乗り移る時にどこに気をつければよいのかを学びました。

 

 


車椅子をベッドにつける距離が遠すぎると、移動距離が長すぎて転倒リスクが高いのはわかりますが、逆に近すぎても体が回転することが難しく転倒の可能性が高くなることが実際に研修してよくわかりました。また、移乗時に足が交差して回転できなくなる現象も体験し、足が交差しない介助方法と、介護を受ける側にも移る方向を見てもらうことで、安心できる技術を学びました。

 

 

 

 


移乗動作では、まずご利用者を安全安楽に移ってもらうため、考えられるリスクを極力最小限にする必要があります。今回は、リスクを減らす技法と、介護する側も腰痛などにならないように正しい介護技術が必要なことを参加者全員で体験しました。


 

 

 


体位交換の研修では、ベッドと体のズレで起こる、皮膚剥離や褥瘡などを作らないような介助方法、骨がもろくなったご利用者に負担をかけず体位交換する方法を学び、また、介護する側の正しい態勢を全員で確認しました。介護する側は中腰の態勢となるため、知らず知らずのうちに腰に負担をかけてしまいます。適切な体勢で介助することで、ご利用者にも安全で、介護する側も自分の体を守ることができます。
 
今年の6月18日には、厚生労働省から19年ぶりに「職場での腰痛防止する指針」が改定されました。そんな中、秋穂あかり園の今年度のテーマでもある「丁寧な介護」をするには、介護する側が、正しい知識と技術を持つことと、日々のスキルアップが必要なため、1時間30分の研修会は参加者全員にとって貴重な時間となりました。今後も「丁寧な介護」をあらゆる視点から考えていき、ご利用者や職員がイキイキと生活できる場となるようにしていきたいと思います。



投稿日:2013年07月16日