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「正しい人間関係を取り戻すために目標指向型ステップアップケアプランを」




平成25424日(水)、51日(水)19002115、秋穂あかり園研修室にて「正しい人間関係を取り戻すために目標指向型ステップアップケアプランを」と題して、内部研修を行いました。参加者は特養(介護・看護・機能訓練指導員・管理栄養士・栄養士・調理員・生活相談員)、デイサービス(介護・看護・生活相談員)、グループホーム(計画作成担当者・介護)、ケアハウス(介護・生活相談員、調理員)、居宅介護支援事業所(ケアマネージャー)と全部署の常勤職員、非常勤職員が参加して、424日(水)は33名、51()31名の合計64名での研修となりました

 


辻野施設長自らが講師を務め、“正しい人間関係を取りも戻すには”“その人らしさとは”“なぜケアプランが必要なのか”等を話し、その中で、どうして多職種間での連携や職場の風土づくりが必要なのか、経験談を交えながら話をしました。

 

 


 


 


 


 

 
 
 
 
 


 

連携に関する施設長話の中で、わかりやすい経験談がありましたので紹介します。

 

 

 

ある商店の前に置いてある自動販売機でコーヒーを買おうと、120円を入れてボタンを押したがコーヒーが出てこない。他のボタンを押しても何も出てこず、返却レバーを下げてもお金が返ってこないので商店の中へ。

 

「すみません、前の自動販売機にお金を入れても出てこないんですが・・・。」と言うと、商店のおばちゃんが「あぁ、前の自動販売機はうちの管轄じゃないんで、自動販売機に電話番号が貼ってあるから、そこに直接電話してもらえるかな。」私「あっ、はい、わかりました」と言った。

 

商店のおばちゃんは、間違ったことは言ってない、管轄ではないから、電話番号先に言ってくれということ。正しい対応をしているだけなのだ。

 

しかし、私は、商店のおばちゃんに「あぁ、自動販売機故障しているかもね、ちょっと電話してみてあげようね」という言葉を期待していたので、心になんとなく「しこり」を感じてしまった。商店のおばちゃんは間違ったことは言ってないのに私の心に「しこり」が残る。

 

これを連携という事に置き換えると、介護職員が看護職員に「ちょっと○○お願いできますか?」と頼んだ時、「それは、私達の仕事じゃないから」と断ったら・・・。看護職員が調理職員に「ちょっと○○お願いできますか」頼んだとき、「それは、私達の仕事じゃないから」と断ったら・・・。事務職員が介護職員に・・。頼む方も1時間や2時間もかかるようなことや、その職種にしかできないことは頼まない。これくらいやってもらえるだろうという期待のもと「ちょっと」のこと頼むのだ。断る方も、自分の仕事ではないという理由は間違っていない。チームにはそれぞれ役割があるから。

 

しかし、その「ちょっと」を引き受けるか断るかによって大きく心は変わってくる。

 

断られると気分が悪いし、引き受けてもらえると自分も頼まれたら引き受けようと思うだろう。

お互いに「ちょっと」のことで職場の風土はより良い方向に変わる。




 今回の研修では、ステップアップケアプランを実施する前に「正しい人間関係を取り戻す」こと、「食事ケア・排泄ケア・入浴ケア・利用者本意とは・・・、自立、日常生活とはなにか・・・。」など共通言語を持つことでケアプランの意味と価値ができ、ケアに活かすことができる。名前を隠してもそれが、誰のケアプランか分かり、例え、新人職員であっても先輩職員と同じ方法、考え方でケアできるようになる。そして関わる職員が専門性を持ち、自分たちがしていることは何のために、どういう成果を出すためなのかを、何となくわかっているのではなく、しっかりと理解して自分のことを、自信を持って専門職と言えるようになることが大切であるということを再確認する研修となりました。






投稿日:2013年05月15日